入院三日目

 こちらは、備忘録になります。1/6(入院三日目)の話になります。

 ブルガダ症候群による致死的な不整脈(心室細動)から命を守るため、皮下植込み型除細動器(S-ICD)を植え込む手術を1/5(入院二日目)に終え、その次の日の様子となります。

 朝、主治医が、様子を確認しに来てくださいました。最初の一言が、“どうですか?” に対し、私は、“動けないのが辛いです” と回答。そうすると、主治医は、“動いてくださいね、リハビリ担当にも話をしておきますから” でした。そして、傷口が開く心配もないことを確認することができました。つまり、痛みは我慢して動け!でありました。

 その約1時間後に、看護師が、“体を拭きますね!” と訪ねて来てくれました。さて、体を拭いてもらうためには、起き上がる必要があります。看護師に、“どうやって、起き上がればいいですかね?” とたずねてみました。結果、以下の2パターンを教えてもらいました。

 

 ①  電動ベットで、頭の方を上げる(できるだけ起き上がった状態まで持っていく)→ 足を右側にずらして、床におろす → 体を右に向けて、右腕で踏ん張って、起き上がる

 ②  右側に寝返りをする →  右腕で踏ん張って、起き上がる

 

 ② は、退院までの目標ですね! という訳で、①の方法でトライ! 看護師が、目の前におり、痛みを我慢する覚悟も決まり、起き上がってみますと、痛い!は痛いのではあったのですが、このレベルであれば我慢できる!でありました。何より、座った状態まで行けば、痛みはそれほどでもないことも確認できたことも大きかったです。

 私は、以前、椎間板ヘルニアによる腰の激痛を経験しているのですが、それと比べると、だいぶ楽だなぁ~でありました。

 座ることができれば、立ち上がることまでも、問題無くでき、うん、これで、ほとんど、自分自身で対応できる!と自信と喜びを感じた瞬間でありました。

 まず、食事を座って、普通に、食べられようになりました。このとき、以下の写真のように(ベットに寝ている状態で撮った写真です)、看護師さんが、ベットの右側に、テーブルを移動してくれました。つまり、①の方法で、起き上がり、ベットの右側に座ると、テーブルが、目の前にある状況を作ってくれました。

 

 そして、トイレまで、自分で歩いて行き、自分で行うことができるようになりました。ただし、トイレまで行くのに、時間はかかりますので、余裕を持って、トイレに行くことを心がけました。

 もちろん、歯を磨くこともできるようになりました。

 

 お昼前に、皮下植込み型除細動器のメーカーの方が来られ、デバイスのチェック、遠隔モニタリング装置の使い方、等の説明をしてくれました。心の中で、手術の次の日に来るかよ? と思いましたが、起き上がれるようになった後だったので、メーカーの方とのやり取りも、何とか、問題なくできました。

 

 そして、午後、リハビリ担当の方が訪ねて来てくれました。“もう来たのね!” という感じでありましたが、もう、起き上がることはできるので、よっしゃ!という状況でもありました。リハビリ担当からは、“とりあえず、病棟内を歩いてみましょう!” でありました。中々、話しやすい人でもあったのですが、いろいろ話をしながら、廊下をゆっくり歩きました。そう、まさに亀のように!です。とりあえず、病棟内の対角往復を行ったのですが(私の病室は、一番、端でした)、リハビリ担当者から、ここからここまでが、100mと教えてもらえ、距離がカウントできることで、歩く距離の目標を作ることもできるようになりました。なお、1/6は、金曜日で、次の日から三連休だったのですが、“三日間、自主トレとして、無理の無い範囲で、病棟内を歩いてみてください” と指示を受けました。また、休み明けからは、“集団リハビリ室にも行き、トレッドミルや体操等を行ってもらいます!” との説明を受けました。手術の次の日に、こんな話を受けるとは思ってもみなかったのですが、退院に向けて、がんばるか!という気持ちになりました。本日、起き上がることができただけで、世界が、本当に、変わりました。

 あと、今日は、採血とレントゲンの検査がありました。採血は、ベッドに寝た状態で行いましたが、レントゲンは、レントゲン室まで車いすで移動。車いすを押してくださった方は、ごはんを運んでくれたり、シーツを代えてくれたり、等、病棟での生活を影で支えてくれている存在の人、感謝!感謝!の人ですが、移動中にいろいろな話もでき、良い時間を過ごせました。

 なお、本日は、結局、亀のような歩く速度で、300mを歩きました。

 ちなみに、早く歩けないのは、地味に痛むからでありますが、当然、下半身には、痛むところは無いのですが、歩くということは、下半身の動きが、上半身にも連動しているということがよくわかりました。また、腕を振るという行為も、痛くてできない状況でありました。でも、亀でも、進めるようになったことは、気持ち的に、大きかったことは間違いありません。

 その他、抗生剤の点滴を朝と晩に行う、痛み止めとして、カロナールを服用。そして、やはり、おしっこをするとき、尿道は痛い!状態でした。

 

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